「告白される」「恋心を抱かれる」というのは、どこか気恥ずしくて、居心地悪いものです。

 

豊さん(仮名・27歳)が、学生時代に友人と喫茶店でおしゃべりしてた時のことです。注文してもいないチョコレート パフェが突然テーブルに運ばれてきたと言います。「あちらからのサービスです」ウェイトレスが指す方を見ると、カウンターの中には店のオーナーとおぼしき女性の姿が。

 

「でも、話しかけてくるわけでもなく、固い表情でこちらを見ているだけなんですよ。どう対応していいものかと戸惑っていたら、友人が『おい、お前に気があるんじゃないのか』てニヤニヤするんですよ。その途端、急に気恥ずかしくなちゃって」

 

豊さんは逃げるようにその店から出たそうです。つまり、意味不明で中途半端なアプローチは、逆効果だということです。

 

相手に気まずい思いをさせずに、サクッと、軽いノリで話しかけることがポイントなのです。もし、喫茶店オーナーが、パフェをサービスして、

 

「パフェの新作を考案してみたの、味見してみてくれない。前から、あなたは甘党で食いしん坊そうだから、パフェの味が分かるんじゃないかと思ってたの。甘いものに目がない顔してるもの」などと冗談ぽく話しかけてきたなら、

 

「ええっ〜、それどういう意味かな?誉められてるのか、けなされてるのか、ゼンゼンわからないなぁ〜」と気軽に切り返せたと豊さんは回想します。

 

「パフェをご馳走してくれた彼女のこと、今から思えば惜しいことしたなって思うんですよね。やっぱり、俺に気があったってことですよね?」

 

思い詰めた表情でうつむいたり、目の前で棒立ちになられたら、誰でも戸惑います。ドン引きされかねません。自分の人格が否定されたわけでも、女性として魅力がないと嫌われたわけではありません。たんなる作戦ミスと言えます。

 

志望校へ入るためには受験勉強をします。板前やシェフとして料理の腕を上げるために、料理の練習をします。恋を実らせるにも、作戦と練習が必要です。ノウハウが見当違いでなければ、恋を実らせるのはそれほど難しくないかも知れませんよ。

 

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