相談者に「今は運気の良い時期ですよ」と告げても「その割には、ちっともいいことなんて、ありません」と言う人が少なくありません。
林檎でも実りの多い木と少ない木があります。種を植えてから林檎の実を収穫するまでに、畑を耕し、水をやり、害虫を駆除したりします。その農作業の労力の差が、収穫にも大きな影響をもたらしますが、人の運気でも同じことが言えるのです。
目標を達成するために、どんな準備をしてきたか。どんなことをしているか。そしてやり続けているか。“農作業”をきちんとした人には、良いことが起こるようになっているのです。
「作家になりたいんですけど、何書いたらいいのかわからなくて…まだ何も書いてないんです。作家になれるなら書こうと思ってるけど、なれないなら書いても無駄だと思って。それに、結婚したら働きたくないけど、作家なら家事と両立しやすいから」と相談者の弘子さん(仮名・29歳)は言います。
「作家になりたい」のか「働きたくない」のか「結婚したい」のかハッキリしません。目標次第で“農作業”=“すべきこと”も違ってきます。それを見極め、真剣に取り組む意志と姿勢が「良いことが起こる」発信源になります。
「実りの多い木」=「良いことが起こる」には “すべきこと”にどれだけ真剣に取組めるかにかかっています。
作家になるのが目標ならば「文章を書く」「本を読む」「スクールへ通う」「コンクールに応募」「出版社に売り込む」など、結婚したいのであれば「お見合い」「紹介」「合コン」「出会い」に意識をどれほど集中できるかなのです。
根本的な解決策、打開策について真剣に考えない人は、良い運気がめぐってきても飛躍できません。逆に打開しようと試行錯誤する人は、良い運気の時期にチャンスや出会いに恵まれて活躍できるわけです。
けれど、「無駄なことはしない」「上手く書けないと落胆するばかり」「勉強せずに逃避する」これでは、農作業という労力を怠っているわけです。
「実り少ない木」=「何も良いことが起こらない」という状況は、農作業を怠った結果といえるのです。良いことがいっぱい起こることを望んでいるのなら、まずは農作業に励まなければならないのです。